気持ちの裏側に付け入ってきます。冷静に、第三の手段で確認を!

親しい人から、いわゆる「オレオレ詐欺にお母さまが遭われた」という人の話を聞きました。
まず、家に「今日会社の監査があって、不正をしていることがバレちゃうから急いで銀行にお金を振り込んで!」という電話が。
最初は「これって話題のサギ?」と思ったそうですが、取り乱している(演技をしている)相手の様子にだんだん不安になりすぐに指定の口座へ送金してしまったそうです。


「会社」にいる本人へ確認を入れたのはそのあと。本人は元気で仕事中・・・。


被害に遭ってしまったことはもうどうにもなりませんが、お金を振り込んでしまう前に、本人に確認するとか周囲の人に相談するということをしませんでした。


振込みをした金融機関の方からは「きちんと本人と話をしましたか?(もしかしてオレオレじゃないですか?)確認がとれていますか?」と声を掛けられたそうです。
でも「こどもの窮地をとりあえず助けたい、だけど不正の穴埋めをするためだなんて言えない」という気持ちがはたらいて、ことの経緯を話すことができなかったとのことです。


「ことの経緯」なんてさらっとした言葉を使いましたが、電話の内容の実際はもっとめちゃくちゃだったのだろうと推測します。
それに「お金さえ振り込めば、不正とはいえ何とかしてあげたい」「こんな世間体に関わることよそ様に話せない」「とにかく早くしなければまずいようだ」という気持ちが起こることに相手は付け込んでくるのです。
「変だな」と思ったら「家族同士でしか知らないことを答えさせる」とか「聞き間違いがあるといけないから録音します」とか「かけなおすから番号をメモします」と言ってみる。
とにかく冷静になって、電話の相手に惑わされる前にこちらから事実確認する、不安になったらこちらから親しい人に「こんなことをいう電話があったんだけど、どうしよう」と話してみる
のがとても重要だと考えます。


現実の被害は金額も捉え方も大小さまざまであるとはいえ、関わった人はなんらかの傷を負うことは間違いありません。そういうことから身を守るために、家族や友人や「身近な人」は存在しているのです。
この話は私自身におこったことではありませんが、話を聞かせてくれた人の希望もあって、今回の件で、今日この日記を読んでくださる方とともに少しでもトラブルからの回避や情報共有のきっかけになればと思い、書きました。
今後一人でも多くの方がこのようなトラブルに遭わない、回避できることを望みます。


参考までに、調べたサイトをいくつか載せておきます。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/koreisagi/oreore_onsei/oreore.htm
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/koreisagi/image/messe.pdf(警視庁からのメッセージ)
オレオレ詐欺対策|防犯泥棒大百科